香りで気分まで変わる!暮らしの中で楽しむアロマ(2)
アロマ特集の第2話では、スタイリクスとも関わりの深い「インテリアと香り」をテーマに、部屋の使い方に合わせた香り使いについてをお届けします。
さらに、「男性向けの香り」についてもお伺いしてきましたよ!
お話をお伺いするのは、前回に引き続きHolistic Health & Beauty Spa Y’s Room【ワイズルーム】のオーナー、ホリスティックケアセラピストの櫻井佑佳(さくらい ゆか)先生です。
無意識に心と体に影響を及ぼす香りの力
くつろぎを目的としたインテリアの中でも香りは重要なポイント。お部屋や空間の用途に合う選び方ってあるのでしょうか?
「最近は商業施設などでもアロマが有効に使われていて、『アロマ空間デザイン』という言葉もあります。アロマテラピーの様々な機能を有効に活用し、人々の感性に訴えかける空間を作るというニーズは増えていると思います。」
アロマ空間デザインですか。
確かに最近、ショッピングセンターなどを歩いているとふんわりいい香りが漂ってくることがありますよね。
「ちなみに私たちが日常の中でどのくらいの匂いを嗅いでいるか知っていますか?
なんと1週間生活している中で2000種類以上の香りを嗅いでいるんですよ。そのくらい匂いっていうのは毎日の暮らしの中で身近なもので、心と体に知らない間に作用している可能性があるんです。」
2000種類!!それはすごい量ですね!
日常の中でそんなにたくさんの香りを嗅いでいるとは実感がありませんでした。
でも、いい香りを嗅ぐとなんとなくいい気分になって、気分も前向きになりますから、やはり無意識に働きかける香りの力って大切ですよね。
部屋に合った香りの選び方
それでは、リビング、寝室、書斎など、家の中の空間に合った香りの選び方を教えていただけますか?
■リビング
「まずは、リビングでお客さまをお招きするとき。
香りにはわりと好き嫌いがあります。香り選びに迷ったら、苦手な人が比較的少ないシトラス系の香りがお勧めです。
代表的なものは、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ゆず など。
爽やかさやみずみずしさ、元気を与えてくれます。
シトラス系は、香りのイメージも湧きますね!すがすがしい気分になれそうです。
香りでのおもてなしは、友達にも喜ばれそうです。
■ご寝室
「ご寝室には、リラックス効果のある香りがおすすめです。
花から抽出したフローラル系の香りは、甘さと優雅さがあって良いですよ。
代表的なものは、ラベンダー、ベルガモット。
ラベンダーの安眠作用は有名ですね。天然のエッセンシャルオイルの香りはやさしくて、就寝前の使用にも安心できる感じがします。
シトラス系の香りにも、実は安眠作用があるんですよ。
お勧めは、オレンジ。
あまり強く香りすぎるとかえって安眠を妨げてしまうので、ティッシュに数滴垂らして、寝床に着く少し前に枕元に置いておくくのがちょうど良い取り入れ方法です。」
■書斎、オフィス
「書斎やオフィスなどの空間で、集中力を高めて頭をフルに使いたいときは、ハーブ系のオイルが『頭脳明晰作用』といって頭をクリアにする働きがあります。
代表的なものは、ペパーミント、ローズマリー。
ハーブの葉や種子から抽出する香りで、薬草をイメージさせるスッキリとした香りが多いのが特徴です。
第1話でもお話しましたが、香りは一瞬で脳に届き心や体に作用するので、オフィスの引出しにオイルを含ませたティッシュを入れた瓶などを入れて、気分転換ややる気をアップさせるために少し嗅ぐだけでもいいと思いますよ。」
サッと嗅げて、忙しい仕事の合間にもできるのが嬉しい使い方ですね。
疲れてひと息いれたいとき、気分のスイッチの切り替えに使えそうです。
「同じ空間でもその時の体調や気分、その場所で行うことなどで香りの選び方も変わってきます。
”この場所にはこれ!”と決めつけず、1つの例として参考にしてみてください。」
男性でも香り好きは増えている
アロマというと女性のものと思われがちですが、「アロマは焚かなくても、香り自体は好き」という男性の意見をよく聞きます。
「男性でも上手に暮らしにアロマを取り入れれば、疲れをとったり、リラックスに一役買ってくれますよ。」と櫻井先生。
男性には、どのような香りがおすすめでしょうか?
「比較的、清涼感のあるハーブ系や爽やかなシトラス系、やや渋いほろ苦さのあるシダーウッドなどのウッディ系や、香辛料から抽出される刺激的なスパイス系オイルなどは、男性が好むことが多い香りです。
手に入りやすいオイルだと、ほっとしたいときや癒されたいときにオレンジ、仕事の合間や集中力を高めたいときに、ローズマリーやペパーミントなどのオイルが適しているのではないかと思います。」
まずは手に入りやすいオイルで自分の好みを確かめてみるのもいいかもしれませんね。
正しい香水の付け方は?
男性にも身近な香りアイテムといえば、香水。日常的に利用される男性は多くいらっしゃると思います。
上手な香水のつけ方はあるのでしょうか?
「ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、手首と耳の裏に香水をつける方法はあまりよくないんです。
この2か所は汗を多くかきやすいので、匂いが強く出てしまうのですよ。
え!!恥ずかしながら、そんなことは全く知りませんでした。
では一体どこに付ければいいのでしょう?
『香りを身にまとう』とよくいいますが、空気中に香水をスプレーして、そこを自分が通るくらいで程良い香りになるといわれています。」
これぞまさしく「まとう」付け方ですね。
「または、ひざ裏くらいに香水をつけると、体温でほどよく香りが上にのぼってきて、鼻に入る頃にちょうどいい強さになります。」
香りは一瞬で心に届くからこそ、使い方にも配慮が必要なのですね。紳士的な「さりげない香り」を是非目指しましょう。
大変勉強になりました!
第2話、「インテリアと香り」、「男性と香り」についてのお話はいかがでしたか?
次回は、簡単にできるアロマクラフトにトライしてみますよ!
自分でできるセルフケアもご紹介します。お楽しみに!
お話をお伺いした先生
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INDEX
第1話「香りの効能と夏の終わりにおすすめの香り」
第2話「インテリアと香り、男性向けの香り」
第3話「やってみよう アロマクラフトとセルフマッサージ」
第4話「心と体をトータルでケアすること」