クロスのお手入れ最終回
インテリアコーディネート専門ショップSTYLICSが、インテリア情報をお届けしています。
今週は“クロスのお手入れ”の最終回。
前回までは、
「クロスの3つのお手れ」についてお話をして
◎ホコリを取る
◎汚れを落とす
A)ビニールクロスの場合
1)全体的な黒ずみ
2)鉛筆などで描いたもの
まで、進めてきました。
最終回では
A)ビニールクロスの場合
3)カビ
B)紙・布クロスの場合
をお話しします。
【回答】スタイリクス
2)カビ
長く時間が経ってしまったカビはなかなか落とせません。
見つけたら、すぐに退治しましょう!
表面に生えた程度の初期のカビ>
薄めた中性洗剤をつけた雑巾を固く絞り
カビを拡げないように生えている部分だけを拭き取ります。
少し時間が経っていそうな場合>
まず、水で濡らした雑巾を固く絞って拭き取ります。
その後、乾いた布かスポンジに
エタノールを付けて拭き取ってみましょう。
カビの色が沈着して落ちない場合>
漂白剤を使ってみましょう。
(壁紙の色が白い場合のみ)
コップ半分程度の水に
漂白剤を2~3滴垂らしてかきまぜます。
それを雑巾かスポンジにつけてカビの部分におしつけます。
水で漂白剤を拭き取った後、乾拭きで仕上げましょう。
力を入れすぎないように注意してくださいね。
B)紙・布クロスの場合
紙・布クロスの場合は、基本的に水が使えません。
そのため、ビニールクロスのやり方の中で
洗剤以外の方法というと・・・“消しゴム”
薄く広がっている汚れには
軽く消しゴムで擦って落としていきます。
鉛筆の場合は、ノートと同じ要領ですが
力を入れて破らないように注意。
できるだけ角の所で鉛筆の跡の部分を
掻き出すように消すのがポイント。
ボールペンやクレヨンなども
消しゴムで薄くすることはできますが
残念ながら完全には消えません。
白い紙クロスで一本の線だけのような狭い範囲なら
ノートと同じく修正液を使う手もあります。
白の色が目立たないかどうか
隅の方で小さく試してからにしましょう。
塗るときもベタッと塗らず
線の上だけに細~く丁寧に。
◎注意ポイント
最後に全体的な注意をまとめておきます。
- 洗剤は中性洗剤であることをしっかり確かめて。色々試そうとして性質の違う洗剤を使うと危険!
- 使うときは、隅の方で色落ちや変色、壁へのダメージを確かめてから。
- 染抜き液などで使われるシンナーやベンジン系は色落ちや変色になりやすいので特に注意。
- キッチンの油汚れ落しに使うスチーム系のクリーナーは×。クロスがはがれます。
皆さん、いかがでしたか?
4回に渡ってお送りしてきた“クロスのお手入れ”
滅多に気にしない所ですが、知らず知らずのうちに
汚れが染みついてしまうもの。
紙や布クロスのご家庭は汚れ落しに制約があるので
日頃から汚れが沈着しないうちのお手入れが大事。
体の健康と同じく、
お家も予防と早めの対処が肝心ですね♪