優美なクールジャパン・リビング
~インテリアコーディネーターが
プロの視点でコーディネートを解説します~
最近では、民泊などで海外の方が訪れる空間には、とくに和の要素を取り入れることが人気です。和柄のカーテンは、案外モダンなインテリアともマッチするので取り入れやすく、しかもありふれた感じではない、個性を表現できるアイテムです。今回は川島織物セルコン「Sumiko Honda」のシリーズより、和を感じさせる優雅なカーテンのコーディネートをご紹介いたします。
他に何もいらない存在感
豪奢なカーテンを合わせるのなら、インテリアは飾りすぎないように心がけると、一般家庭でもしっくりくるインテリアになります。シンプルな家具や空間が、カーテンの生地を引き立ててくれます。カーテンと同じ生地や、同じ世界観を感じさせる和柄、もしくは、同じトーンの色のクッションなどを配すると、豪華なカーテンだけが浮いてしまうこともなく、全体が調和します。
モダンな家具でモードなコーディネート
ファッションにおいても、着物を連想させるようなガウンや太ベルトなど、和のモチーフが取り入れられることがありますね。でも、決してファッション全体として、和風に仕上げようというのではないと思います。西洋からも見た、異国的で新しいものとして、和を取り入れたようなファッション。インテリアも、同様に、洋風で現代的なインテリアに和の要素を取り入れてみると、モードな印象に仕上がります。そのときは、ちょっと派手すぎるくらいのとんがった配色のものを取り入れるのが正解です。
帯と着物を合わせるように
洋服については、柄物と柄物を組合わせるのは、例外的で、ハードルの高いコーディネート、という印象がありますが、着物については、どうでしょう?着物と帯も、それぞれ別の柄でコーディネートするのが一般的ですね。ですから、和柄は、柄×柄の上級コーディネートを楽しむのにも最適といえます。厚手のドレープカーテン、レースカーテンをそれぞれ別の柄で。奥行が感じられて、それぞれの柄がより魅力的に感じられます。
海外からのお客様も多い昨今、和の魅力を私たちも再確認することがありますね。川島織物セルコンは、帯や舞台の緞帳のメーカーでもあり、その高い織技術はカーテンにも活かされています。本物の和の美意識をインテリアに取り入れるなら、是非おすすめしたいブランドです。