和室を活かす和モダン・インテリア
~インテリアコーディネーターが
プロの視点でコーディネートを解説します~
リビングダイニングに隣接して、和室がある間取りって、多いですよね?和室、どのように活用されていますか?実は、この和室、スタイリクスのコーディネート相談でも、ご質問がとても多い部分です。モダンなインテリアのリビングダイニングに隣接する和室に違和感なくマッチする和モダンな家具を、ホテル・レストラン向けの家具を得意とする家具ブランド「PINO」からご紹介いたします。
「和の生活」を連想させる形
和室に置くのなら、「和の生活」→「床座の生活」→「低い位置での生活」を連想させる家具を選ぶことが一つのポイントです。上のソファは、とても脚が短いですね。実は、座面のクッションに厚みがあるので、実際には座面高さは40cmと低くはないのですが、デザイン上、座椅子のように座面が低く見えるので、和の空間にもマッチします。
「和のアイテム」を連想させる要素
リビングダイニングはモダンなインテリアなら、隣接する和室には、和室専用の家具よりも、モダンな洋家具の中から、「和」のアイテム」を連想させる要素を持った家具を選ぶことをおすすめします。例えば、京町屋の格子、絣の着物、漆塗り、赤い番傘、和紙など。そういった「和のアイテム」を連想させる色、素材感、形状といった要素を持った家具であれば、イタリアモダンや北欧モダンのデザインであっても、和の空間に合わせやすくなります。
ブラックか、白木か?
木の家具で和を演出するなら、ブラックやダークブラウンの塗装で漆塗りを連想させるか、または、和室の内装として用いられる、柱、鴨居、長押、障子といった内装の白木に合わせて、家具も明るい木目とするのが基本です。いずれにしても、ソファの張地は、和の着物を連想させるようなものだと、より和の印象を強められますし、逆にあまり和を強調したくないのであれば、シンプルなものを選ぶといいですよ。
マンションの和室のコーディネートをご相談されることがよくあります。カーペットを敷いても、長押や柱、押入れなど和の要素を全部隠すのは難しいもの。それなら、和室は和室らしさを存分に楽しめるコーディネートをしていただくと、癒しの空間に生まれ変わりますよ。