艶で高級感を演出するモノトーン
~インテリアコーディネーターが
プロの視点でコーディネートを解説します~
世間ではウォールナットの家具が人気でも、ナチュラルなカフェ風やヴィンテージ風のインテリアが流行しても、絶対に木目は使いたくない!ホワイト・ブラックが好きというお客様からのご依頼、STYLICSではとても多いんです。今回は、鏡面仕上げの家具メーカーとして有名な「MKマエダ」から、ホワイト・ブラックの家具のコーディネート例をご紹介いたします。
ホワイト・ブラックは、艶が命
木目のない無地の家具で、高級感を演出するには、何を重視して家具を選べばよいでしょうか?―それは、ズバリ「艶」です。艶のある塗装は、鏡面仕上げといって、木工塗装の中でもっとも高い技術と手間を要するものといわれています。同じ無地の家具でも、カラーボックスなど安価な家具は、表面にシートを貼っていますよね。「鏡面仕上げ=高級感」と言っても過言ではありません。
素材を重ねて、奥行あるインテリアに
ブラックレザーのソファにメタル・シェードのフロアランプと、コンクリート素材のサイドテーブルがクールな印象のコーディネート。様々な素材感を重ねることで、色数は少なくても、奥行のあるインテリアが生まれます。最近では特に、石、コンクリートの家具の人気が高まっています。本物の大理石は高価で重いのですが、石のように見える塗装や人工大理石といった新しい素材・技術も普及してより取り入れやすくなりました。選ぶ際には、重さにご注意ください。
ホワイトダイニングで内装を主役に
白いシンプルな家具は、それ自体とても美しいのですが、コーディネートという観点で言えば、内装材を引き立ててくれる効果もあります。インテリアコーディネートは、「装飾」という足し算のように思われがちですが、引き算によって、引き立てる部分をちゃんと引き立てることも大切なんですね。
鏡面の家具、いかにも高級感があって素敵ですよね。でも、一般には、ウォールナットなど木の家具が人気なので、家具屋さんに行っても取扱いが少なくなっているようで、スタイリクスにご相談に来てくださるお客様も多いんです。家具は長く使うものですから、その時々の流行に左右されるよりも、本当に好きな物を選ばれるのがいいですね。