懐かしく、温かい、家族のリビング
~インテリアコーディネーターが
プロの視点でコーディネートを解説します~
ビンテージ感のあるインテリアは、背伸びしない、格好つけない、格好よさが魅力。ファッションでいったら、洗いざらしのワークシャツと使い込んだジーンズを自分らしく着こなすみたいな、インテリアの楽しみ方です。今回は、そんなビンテージ感満載の家具が人気の「CRUSH CRASH PROJECT」から、ファミリーにおすすめしたい家具のコーディネートをご紹介します。
古材の風合いで大人顔に
アルファベットのデザインが目を引くチェスト。お子さんと一緒に、「A」の引出しにはこれ、「B」の引出しにはこれ・・・とルールを決めたら、お片付けも楽しくできそうです。子供っぽくなりがちな、アルファベットのモチーフを、古材のワイルドで荒々しい風合いで、男っぽく、カッコよく仕上げています。これならイクメン・パパもお片付けに参加したくなるかも?!
クッションに包まれて、幸せソファ
お子様が小さいうちは、お手入れしやすさを重視して、合皮のソファを使ってたけど・・・最近お行儀もよくなって食べこぼしも無くなった?それなら、本革のオイルレザーのソファはいかがでしょうか?オイルレザーは、コーティングをしていないレザー。飲み物や食べ物をこぼしたら、拭き取ってもシミになります!それも家族の歴史。ちょっとくらい汚れたって、ダメージジーンズのように楽しんじゃえ!という心の広さで長く愛したい、本物を大切にする気持ちを育むソファです。
懐かしさに心温まる、佇まい
AV機器の無機質な感じは、ナチュラルやビンテージのインテリアでは浮いてしまいがち。このテレビ台は、古い学校の資料室の本棚のような、飾り気のない懐かしさが魅力です。AV機器はガラスの引戸内に収納できるから、埃もつきにくく、無機質なAV機器も目立ちません。アイアンの引手の付いた引戸を開ける、そのしぐさまでどこか懐かしく心温まる。それでいて、無駄のない直線的シルエットは、凛とした空気感を生み出しています。
人気のヴィンテージスタイル。家電製品などどうしても新しい物と混在してしまうのが難しいところですね。今回紹介したテレビ台のように、とくに新しい家電類が目立つ部分でのコーディネートはこだわりたいところです。それと、大切なのは本物志向。本物の木や革、鉄といった素材によって、生み出される色と質感が重要です。