アフリカンインテリアのコーディネート
アフリカンインテリアのコーディネートは、エキゾチックで力強く、熱気を感じられるお部屋を作ります。アフリカは豊かで多様な文化を持つ大陸であり、その文化はアートやデザインにも反映されています。そのため、ホットな色や柄、質感を大胆に表現していることが多くあります。
そんな個性とスパイスのたっぷり効いたアフリカンインテリアを作ってみたい方に、その作り方のヒントを探っていきましょう。
アフリカンインテリアのフォルムと模様
アフリカのインテリアのフォルムは、直線的なものと曲線的なものが適度に混在しています。これはナチュラルテイストのインテリアに共通したところで、フォルムに特定の特徴を持たせないことで偏った特性を出さない自然な印象を与えています。
アフリカの民芸品であるアフリカンバスケット(バナナやヤシなど南国の葉やサイザル麻を紐状にして編んだカゴ)、壺、お面などの置物が装飾として使われます。特に浅い皿状のバスケットは壁飾り(ウォールバスケット)としてよく使われていて、アフリカンインテリアにするなら、是非取り入れたいものです。
また、アフリカンインテリアは、そのパターンに特徴が表れます。幾何的なパターン柄がファブリックによく用いられており、さらに、アフリカに住む動物(キリン・シマウマ・ライオン・アフリカゾウなど)をモチーフとしたものが描かれたものを使うことで、よりその雰囲気を強化できます。
アフリカンインテリアで使われる色と素材
アフリカンインテリアの木の色は、シダー、ローズウッドなどの赤みがあるミドルブラウンからダークブラウンが中心です。もっと明るい雰囲気にしたい場合には、ナチュラルやペールで明るさを出すこともできます。素材感としては、時代を感じさせる古木感のあるものも合わせやすく、それによって今風のお洒落な雰囲気をつくることもできます。
アソートカラーには濃いベージュや黄色味のブラウンがよく使われます。そこにアクセントカラーとして「汎アフリカ色」と呼ばれる赤・緑・黄や、赤・緑・黒の組み合わせを取り入れるとアフリカンインテリアらしいテイスト感を出すことができます。
汎アフリカ色は、アフリカ唯一の独立国であったエチオピアの国旗の色で、エチオピアは、独立を目指すその他のアフリカ諸国から希望と敬意を持って見られており、その象徴として国旗の色がアフリカの人々の暮らしの中に使われたり、アフリカのイメージを表す色として使われるようになりました。ちなみに赤は血、緑は植物の生命、黄は富や未来の繁栄を象徴しているとされています。
アフリカのインテリアには、熱帯樹(ヤシ、バナナ)の樹皮や葉、サイザル麻などの自然素材がよく使われています。ブラックアイアンは、これらの素材と組み合わせることで、視覚的なコントラストを際立たせて使われます。
これらの素材はアフリカの多くの地域で容易に入手でき、柔軟性に富んでいるため、暮らしの中でさまざまな使い方がされています。これらの自然素材は、アフリカに住む多くの人々にとって重要な、環境とのつながりを感じさせてくれるものなのでしょう。